研 修 会
その6

「鳥取県日野郡日南町森林組合を訪問」
1. 平成23年4月15日(金)、鳥取県日野郡日南町森林組合にお邪魔をさせていただいた。16名の会員中10名の参加でした。


森林組合の販売リーダーである、松浦さんに説明と案内をしていただきました。
有難うございました。



日南町は、民有林面積約29千haで、その内、スギ・ヒノキの人工林は、約15千ha、4,300千立方メートルあります。
日南町森林組合は、林産班が2班(2人と3人の計5人)で、保育班が5人だそうです。こんな少人数で回るのかと思いきや、町内の素材生産業者が20社ほどあり、約60人の従事者がいるらしく、ここに下請けに出しているのだそうです。
大体は、森林組合と素材生産業者は敵対するものなのですが、木材価格の低下とともに、競争だけしていても共倒れになるということから、協力する体制ができたそうです。

昭和62年頃から、架線集材をクローラーでの搬出に切り替えたことで、年間約3,000立方メートルの搬出になったのですが、平成16年の23号台風による風倒木が原因で、さらに木材価格が下がったため、作業炉網の整備と高性能機械の導入、作業システムの見直しにより、更なる低コスト化を図った様です。
それにより、年間約7,000立方メートルの生産となったようです。

更に、木材の有効活用というか、高価格での取引が出来るように、集成材を作る加工施設を株式会社で運営させて、森林組合が原料を納入しています。

木材市場も加工施設に隣接しており、更に、樹皮は別の工場で、粉砕されています。(現場の話は、後ほど)

また、作業路を付ける際にも、山林所有者の了解をあらかじめ得られたそうで、一々個々の所有者との個別交渉をする必要がないそうです。(すばらしい!)

加工施設での引き取り価格も、市場価格の高い額の半額以上なので、山林所有者には、補助金のほとんどが残るということです。一部、補助金から貰う事になるのですが、木の質によるので、仕方がないでしょう。

チェーンソー・グラップル・プロセッサ・フォワーダー・トラックなどで、搬出することになるのですが、1人に1台の機械ならば、非常に効率がいいのですが、そこまでの稼ぎが出来ていないようで、機械の減価償却にかなりとられるようです。


2. 現地研修
(1) 材木伐採搬出現場で

作業路です。フォワーダーの幅一杯一杯?しかも急傾斜のような・・・
ここの現場で、3人の班です。







  (2) 米子木材市場生山支店

 

木の太さによって分別するベルトコンベア


ここで分別されたものは、下記のようにフォークリフトで積み上げられる。



  (3) 樹皮を粉砕する工場と、集成材加工工場から出る、樹皮

 

別のところですが、トラックに木材を積んできた時に、ここで止まり、写真撮影。
画像解析すると、木材の体積が出る!画期的なシステムですが、1,000万円!



  (4) 集成材加工工場

木材の樹皮を除去し、蒸しています。


フォークリフトでここに載せると自動的に次の工程へ運ばれます。


その後、適当な長さに切断します。


この木を削ることで、1枚のシート状にしていきます。
そして張り合わせれば、集成材が出来ます。

これ以降は、特許の関係もあるので、写真はNGでした。



この集成材だけで家を建てる方もあるようで、倉庫に出荷待ちの荷がありました。



ほとんどは、コンピューターとセンサなどで、自動化されていますが、一部、シートを運ぶのは、フォークリフトで運ばないといけないのと、乾燥前に人が人力で行わなければいけないことがあったりと、やっぱり、人力が必要ですが、最新の工場を見させてもらえました。


突然の訪問にもかかわらず、快く対応していただいた、専務さん、有難うございました。


わが県の山崎町にも似たような施設がありますので、こちらもまた見学したいと思います。


3. 今回の感想

 基本的に省力化と高性能機械の導入、作業路網の整備(ただし、あまりお金をかけない)、により搬出する。
 また、若い人でないと、高性能機械が扱えない。人件費抑制にもなる?
 木の量を測ることも、省力化。
 木材市場の支店を作るだけの搬出量により、搬出経費の削減につながり、販売先を市場と加工施設にし、木材を有効に売却できている。

 素晴らしいアイデアです。

4. 現地研修が終了したので、宿泊先へ移動し、反省会を行いました。